ENIG-ROID
京都大学謎解きサークル ENIG-ROID



ナゾときめぐりin門真市 解説ページ



2021年12月10日から2022年2月28日まで開催された『ナゾときめぐりin門真市』の解説を行います。
無事に最後まで辿りついた方も、途中であきらめてしまった方も、何が起こっていたのか振り返っていきましょう。


STEP1 ガラスケのレンコンを取り戻そう


門真市にやって来たあなた、そこで門真市のイメージキャラクターであるガラスケのレンコンを取り戻すため、門真市ナゾときめぐりMAPを頼りに広大な門真市内を巡って5つの謎を解く必要がありました。では早速5つの謎を解いていきます。


問題A


ルミエールホールに向かうとこのようなポスターが掲示されていました。

2つの画像を組み合わせると下のような『星』という漢字ができるため、それぞれ『ほし』『すたー』と読むことで、答えは『ポスター』となります。


問題B


門真市立図書館に向かうとこのようなポスターが掲示されていました。

下のようにそれぞれの本の種類をひらがなに変換すると、赤い本の場所は上から『こうえん』と読むことができます。
同じように緑の本を上から読むと『しみん』と読むことができこれが答えとなります。


問題C


柳町公園に向かうと公園の形が問題の左の図形と同じになっていました。

問題の指示にしたがって道を辿ると下のように進むことができ、答えは『うらがわ』となります。


問題D


リサイクルプラザに向かうとこのような看板が設置されていました。

3つの「えん」とは、看板に書かれている「遠」という漢字と読点「。」のことを指していました。
よってこの3箇所に対応する文字を並べ替えると、答えは『プラザ』となります。


問題E


五月田小学校に向かうと学校の外壁がこのように塗装されていました。

縦向きにみて下にある緑から読もうとしても上手く文字を拾うことは出来ません。
この問題は、色の重なりに着目して下から読む必要がありました。
そうすると「黄色→青→ピンク→緑」の順に読むことができ、答えは『ブラウン』となります。


最終問題


今までに解いたAからEの5つのの答えを指示文に入れると『しみんプラザブラウンポスターうらがわを見ろ』と読むことが出来ます。門真市ナゾときめぐりMAPに門真市民プラザという場所があるので間違いなさそうです。

門真市民プラザには掲示板にこのようなブラウンのポスターが掲示されていました。

このポスターは上部分のみが固定されていたため、めくることができ裏側を見ることが出来ました。

こうして背中にあったレンコンも無事に見つかりSTEP1はクリア出来ました。


STEP2 門真に隠されたお宝を発見しよう


STPE1は主にパンフレット上で謎解きをしていましたが、STEP2からはLINE上で物語が進行しました。
STEP2では謎の難易度が格段に跳ね上がるのでSTEP2に挑戦するかどうかを尋ねられます。
STEP2に進むと選択するとこういったMISSIONが送られてきました。

幸せになるために高級な布団や怪しい壺を買いに行った人もいるかもしれませんが、実はそんなことする必要はなく手がかりは今まで見た情報の中に隠されていました。

パンフレットのSTORY内のガラスケの説明が書かれている部分に注目すると「その手の肉球にタッチすると幸せになると言われている」と記述されています。またMISSIONには「このLINE上で幸せになれ」と書かれているため、このLINE上でガラスケの肉球にタッチすればいいことが分かります。
ではこのLINE上でタッチできそうなガラスケの肉球がないか探してみましょう。すると、B賞の応募画像の中に満面の笑みで肉球を見せつけるガラスケの姿があります。
よってこの肉球の部分をタッチすることで無事MISSIONクリアとなりました。

MISSIONをクリアすると、門真市役所宝さがし課の角松という人物から、最近発見されたとされる手記が送られてきます。

この手記は門真の富豪『相良助三郎』が残した手記であり、相良助三郎が手記とともに残した4つのナゾを解けば「門真とゆかりのある地」に隠された「ネコメイシ」という財宝を見つけることができるようです。
しかし、宝さがし課ではナゾが解けなかったので、ナゾを解く確かな実力があり、門真のことを熟知している人を探し出すために今回の『ナゾときめぐりin門真市』を開催したということが判明します。
というわけで門真市役所宝さがし課の角松さんと一緒に「ネコメイシ」を探す本編が始まりました。
また、STEP2では細かい道の確認用にパンフレットの「門真市ナゾときめぐりMAP」より外の範囲まで確認できる新しいMAPのリンクが送られてきます。このMAP上の『門真に関連のあるスポット』にはピンが打たれており、簡単な紹介文を見ることができました。



https://www.city.kadoma.osaka.jp/soshiki/kikakuzaisei/5/14334.html

♠のナゾ


4つのナゾは問題部分だけでなく解く場所もナゾになっていました。まずは解く場所を明らかにしていきます。
「門真市ナゾときめぐりMAP」では千石東公園も運転免許試験場も分からないので先ほどのGoogleミニマップで場所を探してみましょう。

すると、謎を解く場所はガラスケのレンコンを発見した門真市民プラザと同じであることが分かります。しかし問題文の点線で囲まれた部分に「門真市民プラザ」や「プラザ」を入れても「こう」に変換することは出来ません。
ここで注目するべきはこの2つでした。

1つ目は、手記に書かれた日付は2000年と書かれているため、『STEP2で解くナゾは全て2001年以降の出来事を除外して考えなければいけない。』ということ。2つ目は、市民プラザがあった場所は2000年の当時は高校だったということ。
この2つから問題文の点線で囲まれた部分には「高校」と入れることができ、赤い矢印は繰り返す文字を消す法則、青い矢印は「ょう」を加える法則、緑の矢印は一文字目を最後に読む法則であることが分かります。
よって①②③には「ひょう」④⑤⑥には「てんか」が入るので、答えは『ひょうてんか』となります。


♣のナゾ



ナゾを解く場所はGoogleミニマップから三島神社であることが分かり、三島神社には手水の使い方が書かれた看板がありました。ここから問題の「左手」→「右手」→「口」の順番で読めばいいことが分かるので答えは『げんかんぐち』となります。


♥のナゾ



♠のナゾの場所は元々門真南高校があった市民プラザ、♣のナゾの場所は三島神社ということが分かったので、♥のナゾを解く場所はGoogleミニマップから直線状にある下三ツ島公園であることが分かります。
下三ツ島公園に訪れると一休生母の墓がありました。一休生母の墓の説明文と照らし合わせることで問題文に書かれている赤い文字と数字が対応していることが分かります。これより答えは『いっぽんばし』となります。


♦のナゾ



♥のナゾの場所である下三ツ島公園から南には東和薬品RACTABドームがあります。そこに向かってみるとRACTABドーム内の地図が書かれた看板をいくつかの場所で見つけることができました。この看板に書かれている水色・黄色・黄緑の丸印が問題文と対応していそうです。
問題文の黒い矢印は「サ」➡「ミ」「イ」➡「ー」というように同じ文字に対応して別の文字に変換されていました。よって答えは『みにいべんと』となります。


最後のナゾ


四種類のナゾの答えを最終解答欄に埋めるとこのようになります。



「べんてん」とLINE上で入力すると、門真市の東の弁天池公園にこのような最終解答欄と同じ形のオブジェがあり、このオブジェが謎を解き探索範囲を入力することで「ネコメイシ」を探索することができるダウジングマシンであることが判明します。

この謎の答えとして様々なルートが考えられますが、普通に解くと『ニセンチ』『ニヒャク』『ニセン』が答えとして考えられます。前2つを入力しても探索範囲内に何もないと言われるので「ニセンメートル」と入力してみましょう。


すると約700m西の公園に「ネコメイシ」の反応があると言われるので、Googleミニマップから弁天池公園の西に公園がないか調べて見ましょう。すると「ネコメイシ」の隠し場所が四宮公園と特定することが出来ます。以上より『四宮公園』と入力することが出来れば、見事ガラスケの名刺すなわち『ネコメイシ』を発見することができ、『ナゾときめぐりin門真市』を完全にクリアすることが出来ました!!









『本当にそれでよかったのでしょうか?』


ここでもう一度パンフレット上のガラスケの紹介文を確認してみましょう。ここで注目するべきは、ガラスケが生まれた年です。

ここにはガラスケは2012年に生まれたと書かれており、ガラスケの誕生は相良助三郎の手記に書かれた日付である2000年より後の出来事であり除外して考えなければならないことが分かります。
しかし、ダウジングマシンが探索した2000mの範囲内には他に該当するお宝は見つかりませんでした。そのため探索範囲をさらに広げることが出来ないかを考える必要がありました。
探索範囲を入力する謎をもう一度よく観察してみると、このような青い矢印がありました。実はこの矢印は♠のナゾで登場した「ょう」を加える法則で使用された青い矢印と同じ物であることが分かります。


よって最後に「ょう」を加えて探索範囲が距離として認識できるようなものがないかを考えると、「ニセンチ」に「ょう」を加えた『ニセンチョウメートル』すなわち『2,000,000,000,000,000m』が探索範囲として入力できることが分かります。
ちなみに、太陽系の端にある海王星まで約4.5兆メートルなので、太陽系の果てまで探査することが出来ます。


LINE上で『ニセンチョウメートル』と入力すると、約20000km先の公園に非常に大きな反応があると言われます。ここで手記からお宝「ネコメイシ」は門真にゆかりのある場所にあることが分かります。よって、約20000km先のだいたい門真市の裏側にある門真にゆかりのある公園の名前を入力すれば見事『ナゾときめぐりin門真市』を完全にクリアすることが出来ました!!



と言いたいところですが、20000km先の門真にゆかりのある公園と言われても今まで調べてきた情報の中にそういった公園の情報はありませんでした。しかし、『門真に関連のあるスポット』ならどんな場所にあろうとも調べることができる方法がありました。それは、今までの謎解きで場所を特定する際に使用したGoogleミニマップです。



このGoogleミニマップでは、パンフレットに記載された地図の範囲外にある『門真に関連のあるスポット』について説明されているとしっかりと書かれていました。では、早速ご自身の手で20000km先の門真にゆかりのある公園を調べてみましょう。

https://www.city.kadoma.osaka.jp/soshiki/kikakuzaisei/5/14334.html




1973年に門真市とサン・ジョゼ・ドス・カンポス市との姉妹都市締結を記念して門真市にサン・ジョゼ広場が、ドス市にはPraca Kadomaが作られました。よって20000km先にある門真にゆかりのある公園とはPraca Kadomaであることが分かり、これを入力することで無事にお宝「ネコメイシ」を発見することができ見事『ナゾときめぐりin門真市』を完全にクリアすることが出来ました!!




解説はこれにて以上となります。門真までお越しいただき謎解きをしていただいた皆さんに誠に感謝申し上げます。